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スニーカー通勤の目標歩数と問題、効果は?


スニーカー

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、2018年3月から本格的にスタートしたのが、スニーカー通勤『FUN+WALK PROJECT(ファンプラスウオーク プロジェクト)』です。

このスニーカー通勤は、日本政府とスポーツ庁が推奨しています。

ただし、まだまだ実践者は少なく、出だしはあまり芳しくありません。

スニーカー通勤の現状・効果・問題などに迫ります。

スニーカー通勤の目的

2018年3月から本格的にスタートしたスニーカー通勤ですが、その目的は2つあります。

1つ目の目的は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、国民にスポーツを促すことであり、本格的なスポーツに限らず、日常生活の中で軽い運動をさせようとしているのです。

2つ目の目的は、軽い運動をさせて国民全体の健康度合を底上げし、高齢化で増大する医療費を削減することです。

どちらかと言えば、後者の目的の方が本命でしょう。

1日の目標歩数

「1日どれくらい歩けば良いのか?」ですが、厚生労働省が公表している「生活習慣病予防のために必要な1日の目標歩数」は、次のとおりです。

20~64歳男性目標9000歩(平均8000歩)
20~64歳女性目標8500歩(平均7000歩)
65歳以上男性目標7000歩(平均5900歩)
65歳以上女性目標6000歩(平均4900歩)

日本政府とスポーツ庁が推奨しているスニーカー通勤『FUN+WALK PROJECT(ファンプラスウオーク プロジェクト)』は、1日当たりの目標歩数を8000歩とし、プラス1000歩(約10分)歩くことで、この目標を達成することになっています。

スニーカー通勤の現状と問題・効果

上記の表のとおり、日本人の1日の平均歩数は、目標歩数よりも1000歩少なくなっており、ファンプラスウオーク プロジェクトは、この1000歩を補うことを目標としています。

1000歩は、距離にして600~700mであり、約10分で歩ける距離です。

しかし、スタート時点の現状として、スニーカー通勤は思ったよりも浸透していません。

その理由として、スーツにスニーカー姿がダサいことが挙げられます。

一応、靴メーカーがビジネスシューズの外見をしたスニーカーを開発したり、スーツメーカーがスニーカービズに合わせた動けるスーツ・防臭効果のあるスーツを開発したりしていますが、まだまだこれからです。

そもそも、お堅い仕事は通勤時からしっかりしたスーツ姿をしなければなりませんし、他の仕事でも会社で着替えなければならないなら、わざわざ通勤用のスニーカーやスーツを買わないでしょう。

そして、最大の疑問はその効果で、通勤時にスニーカーを履いても、歩く距離が変わらなければ効果は変わりません。

始まったばかりのスニーカー通勤ですが、今後、国民に浸透し、クールビズのように定着するか見物です。


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