マダニに噛まれたら、症状・治療法・取り方は?
マダニは、重い感染症を引き起こすことで注目されています。
小さな体にもかかわらず、命を奪うほど強力なウイルスや細菌を有していることがあり、実際に多くの人が亡くなっています。
マダニの生態を知り、噛まれない対策を徹底させましょう。
マダニに噛まれた場合の症状
マダニが注目され出したのは最近です。
命を脅かすウイルスや細菌を持っていることがあり、吸血する際に人間の体内に注入するのです。
マダニに噛まれると、次の病気に感染する可能性があります。
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
- ダニ媒介性脳炎
- 日本紅斑熱
- ライム熱
- Q熱 など
マダニに噛まれたり、屋外で活動したりした後、1~2週間以内に、吐き気や嘔吐・発熱・頭痛・腹痛・下痢などの症状があった場合は、マダニ噛まれたことによる感染症を疑いましょう。
マダニによる感染症の治療法は?
マダニに噛まれて感染症に罹る人は少ないですが、感染して発症した人はかなり高い確率で亡くなっています。
特に、重症熱性血小板減少症候群は、ワクチン・薬が存在しておらず、治療法も確立されていないので、発症すると10~30パーセントの割合で亡くなってしまいます。
それでも、マダニに噛まれた場合は病院に行き、医師の指示に従ってください。
マダニの取り方
マダニは0.5ミリ前後の大きさなので、普通に肉眼で見えます。
また、一度吸血すると、1週間前後血を吸い続けるので、場合によっては吸っているところを発見することもあるでしょう。
犬にも寄生するため、愛犬の血を吸っているマダニを見つけることもあり得ます。
しかし、焦って強引にマダニを引っ張ってはいけません。
マダニの口は簡単には抜けないようにギザギザになっており、肉にしっかり食い込んでいるため、無理やり引っ張って取ろうとすると、ちぎれて口の部分が体内に残ってしまったり、マダニの体内にあるウイルスや細菌が体内に入ったりしてしまうのです。
一番良いのは皮膚科でマダニを取り除いてもらうことですが、自宅で取り除く場合は、ワセリンや殺虫剤・酢・アルコール・ハンドクリームを塗って、自然にマダニが離れるのを待ちましょう。
離れたマダニは、ウイルスや細菌、卵を有している可能性があるので、潰して駆除せず、ガムテープなどで包んで捨ててください。
マダニ対策
マダニによる感染症は、亡くなる可能性があるにもかかわらず、治療法がないので、噛まれないようにすることが大切です。
マダニは屋外で生息しており、山の中だけでなく、庭先にもいます。
キャンプや山登りの際には、皮膚を出さない服装で、それぞれのつなぎ目も容易に入れないようにしましょう。
また、庭の草むしりも薄着でやるのは危険で、実際、私も草むしり後に、体に付いて家の中に入ってきたマダニを発見したことがあります。
とにかく、草木が生い茂る場所は油断できません。
マダニ対策としては、次のことが挙げられます。
- 野外活動を避ける
- 野外では、肌の露出を少なくし、簡単に入れないようにする
- 外で着ていた服をそのまま家の中に持ち込まない
- 山に行ったり草むしりした後は、お風呂に入る際にチェックする
- 犬を散歩する際に、草むらに入れない
- マダニ駆除スプレーを使用する
冬でも活動するマダニもいますが、特に3~11月に活発になるので、その時期は気を付けましょう。
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