失業保険は開業準備中でももらえる!開業後は?
失業保険(基本手当)は、会社を辞めて収入がなくなったからもらえるものではなく、次の仕事を探すために、その間の生活費として支給されるものです。
したがって、短期アルバイトや内職で収入を得ると、必要最低限以上の生活をできると判断され、失業保険は減額・不支給となります。
では、失業保険受給中に開業準備や起業したらどうなるでしょうか?
これは、開業準備中か開業後かで異なります。
以下に、失業保険受給と開業の関係について説明するので、自分で事業を興そうとしている方は、必ず覚えておいてください。
開業準備中に失業保険はもらえるの?
会社を辞めた際に、「この際だから自分の可能性を試してみたい」「以前から雇われない働き方をしたかったから今がそのチャンス」「友人に誘われた」などの理由で、開業を考える人もいるでしょう。
その際に問題となるのが生活費であり、それに代わるのが失業保険(基本手当)です。
失業保険を受給しながら開業準備できれば、かなり楽になります。
実際、どうなのかと言うと、失業保険を受給しながら開業準備可能です。
以前は、少しでも開業準備すると自営業者とみなされ、「失業者ではないから失業保険はもらえない」という扱いでしたが、2014年に法解釈が緩やかになり、開業準備中でも失業保険が支給されることになりました。
ただし、開業準備を求職活動とみなすと、何もやっていないのに「開業準備している」と嘘をついて失業保険を不正受給する者が出てくるため、求職活動も並行して行わなければなりません。
正直、就職する気もないのに求職活動することに疑問を感じますが、不正受給対策としては、これしか方法がないのでしょうね。
また、開業準備中の限度が分かりづらく、あまりやり過ぎると開業していると判断されて失業保険が支給されなくなるため、あらかじめハローワークに確認をとっておいた方が良いです。
開業後に失業保険はもらえるの?
開業後に失業保険(基本手当)はもらえません。
ただし、条件を満たせば、就業手当か再就職手当を受給できるので、忘れず手続きしてください。
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