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TAKESHI、世界的ギタリストが45年前になくしたギターを所有、返還


2022年10月10日放送のテレビ朝日系列『激レアさんを連れてきた。』のゲストは、世界的ギタリストであるランディ・バックマンさんが45年前になくしたギターを所有して愛用しており、返還に応じた作曲家のTAKESHI(タケシ)さんです。

グレッチギターは、アメリカを代表する楽器メーカーであるグレッチ(Gretsch)社が製造したギターのことで、音色の良さが高く評価されて世界中の多くのミュージシャンに愛用されています。

同じ種類、同じ年代のギターでもそれぞれ個性があり、2つとして同じものはありません。

ランディ・バックマンさんは、18歳の時に購入して愛用していたグレッチギターを盗まれてしまったのですが、回り回って日本の作曲家・TAKESHIさんの手に渡り、45年の時を経てランディ・バックマンさんに返還されました。

作曲家・TAKESHIさんとランディ・バックマンさんの素顔、そして、伝説のギターに迫ります。

TAKESHIってどんな人?

TAKESHIさんのプロフィールは、次のとおりです。

【芸名】 TAKESHI(たけし) ※本名:金田武志(かねだたけし)

【生年月日】 1975年9月21日

【出身地】 愛媛県

【血液型】 AB型

【高校】 ※非公表

【職業】 作詞家、作曲家、編曲家

【事務所】 有限会社ビィー・ウィン

愛媛県出身のTAKESHIさんは、高校卒業後に上京してバンドデビューを果たすと、そのバンドの曲が評価され、『第31回春の高校バレー』のイメージソングである嵐の『HORIZON』の作詞を任されて作詞家デビューを果たしました。

嵐『HORIZON』

その後も、TOKIO、タッキー&翼、KAT-TUN、A.B.C-Zなど、ジャニーズアイドルの曲を中心に作詞・作曲・編曲に携わっています。

ランディ・バックマンってどんな人?

ランディ・バックマンさんのプロフィールは、次のとおりです。

【芸名】 ランディ・バックマン(Randy Bachman)

【生年月日】 1943年9月27日

【出身地】 カナダ・ウィニペグ

【職業】 ミュージシャン、作曲家

ゲス・フー(The Guess Who)は、カナダで結成されたロックバンドで、ランディ・バックマンさんはギタリストとして活躍していました。

ランディ・バックマンの伝説のギター

ランディ・バックマンさんは、18歳の時に楽器店のショーウインドーに飾られていた一本のグレッチギターに魅了されると、新聞配達や草刈りなどのアルバイトをして400ドル貯め、そのグレッチギターを購入しました。

そのグレッチギターは相性がとても良く、ゲス・フーの代表曲『American Woman』を始め、脱退後も様々な曲を生み出します。

『American Woman』

そのため、ランディ・バックマンさんはこのグレッチギターでしか作曲できないと信じて大切にし、ツアー先のホテルでもトイレにチェーンで巻き付けるなど、万全の防犯を施しました。

しかし、1977年、トロントのホテルでマネージャーが目を離した数分間に盗まれてしまったのです。

ショックを受けたランディ・バックマンさんは、何とかグレッチギターを取り戻そうと全米の楽器店や質屋に電話で問い合わせると共に、警察やヴィンテージ楽器ディーラーの協力を得ましたが、愛用のグレッチギターは見つかりません。

その後、グレッチギターが見つかることはなく、380本以上のグレッチギターを購入するも心は満たされず、作曲もスランプに陥りました。

それから37年後の2014年、作曲家のTAKESHIさんは代官山のギターショップ『ギタートレーダーズ東京』でオレンジ色のグレッチギターを見て気に入り、80万円したものの即決で購入します。

こうして、グレッチギターを我が子のように大切に使い始めたTAKESHIさんですが、2020年のコロナ禍の中、ランディ・バックマンさんのファンがネットでグレッチギターを探したところ、TAKESHIさんのYouTube動画の中で伝説のギターを発見しました。

ファンからグレッチギターの発見を知らされたランディ・バックマンさんは歓喜し、カナダ大使館を通じてオンライン会議でそのグレッチギターへの思いを語ると、TAKESHIさんは返還を約束します。

8年所有したTAKESHIさんもそのグレッチギターを気に入っていて手放したくはなかったのですが、自分よりも長い間離れて苦しんでいるランディ・バックマンさんを気遣い、また、世界に30本しかない同じ1957年製のグレッチギターと交換してくれるということも、返還する気持ちを後押ししたそうです。

そして、2020年7月1日、東京青山にあるカナダ大使館でギター交換セレモニーとコンサートが行われ、45年ぶりに伝説のギターがランディ・バックマンさんの元に戻りました。

ちなみに、今後、伝説のギターは家で使用・保管し、外には出さないことを公言しています。


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