串刺し機シェア9割超！『コジマ技研工業』小嶋實・道弘のプロフィール
2021年4月26日放送のNHK総合1『逆転人生』のゲストは、串刺し機でシェア9割超を誇る『コジマ技研工業』の社長である小嶋道弘（こじまみちひろ）さんです。
「串打ち3年、焼き一生」という言葉を聞いたことがありませんか?
これは焼き鳥職人が一人前になるのに必要な期間を表現した言葉なのですが、「鶏肉に串を刺すだけで、何でそんなに経験が必要なのか?」と疑問に思った方は多いことでしょう。
焼き鳥屋や居酒屋、日本料理店などの厨房で働いたことがある人、または、普段から料理をよくする人は経験があると思いますが、肉や魚に串を打つことは想像以上に難しく、なかなか刺さらないのです。
しかも、素人が打った串とプロが打った串では、料理の味にも違いが生じます。
コジマ技研工業の先代社長である小嶋實さんは、借金でどん底の中、あることをきっかけに串刺し機の開発に乗り出し、見事に大成功を果たしました。
小嶋實・道弘親子のサクセスストーリーに迫ります。
小嶋實ってどんな人?
小嶋實さんのプロフィールは、次のとおりです。
【名前】 小嶋實（こじまみのる）
【生年月日】 1933年
【出身地】 茨城県
【高校】 ※非公表
【最終学歴】 都内の大学の工学部を卒業
【職業】 『コジマ技研工業』の会長
小嶋實さんは、コジマ技研工業の創業者であり、卓上串刺機を開発した人物です。
現在は、会長として活躍しています。
小嶋道弘ってどんな人?
小嶋道弘さんのプロフィールは、次のとおりです。
【名前】 小嶋道弘（こじまみちひろ）
【生年月日】 ※非公表
【出身地】 神奈川県
【高校】 ※非公表
【最終学歴】 ※非公表
【職業】 『コジマ技研工業』の代表取締役
小嶋道弘さんは、小嶋實さんの息子であり、現在はコジマ技研工業の代表取締役を務めています。
父親が開発した卓上串刺機の海外販売に尽力し、今では30ヶ国以上に輸出しています。
小嶋實・道弘親子のサクセスストーリー
都内の大学工学部を卒業した小嶋實さんは、ベアリングメーカーを経て、知人らと機械工場を立ち上げて技術者として働いていました。
しかし、1997年に社長の使い込みが発覚し、連帯保証人だった小嶋實さんは2000万円の借金を背負うことになったのです。
廃業するか迷いながら、毎日のように遅くまで残務処理をしていたある日、行きつけの焼き鳥屋に行くと、ネタがネタがなくなっていました。
そこで、「何でもっと仕込まないのか?」と尋ねたところ、「焼鳥は仕込みが大変なんだ。あなたも機械屋なら、自動で串刺しができる機械をつくってみな。機械ができたら、これまでの飲み代のツケをなかったことにする」と言われます。
串刺し機を作る会社は既に何社もありましたが、この言葉を聞いてヤル気になった小嶋實さんは、串刺し機を作ることにしました。
早速、肉屋や焼き鳥屋で働くと、プロが上下に串を動かして縫うように刺すことで調理中に抜けないようにしていることを知り、鶏肉を置くトレーを波打たせた形にすることで再現します。
さらに試行錯誤し、トレーを変えることで様々な部位に対応できるようにしました。
1977年、こうして完成した串刺し機を持って肉屋や焼き鳥屋に営業に行きましたが、当時存在していた約20社の串刺し機が、「軽く振っただけで肉が落ちる」「焼いたら肉が縮まって間の竹串が燃える」という使い物にならない状態だったので、小嶋實さん自信の串刺し機も相手にしてもらえません。
それでも辛抱強く「他社とは違う！」と営業し続けた結果、徐々に売れるようになり、80年代の後半に大手食肉メーカーで採用されて一躍有名になります。
その後、おでんや団子、串カツなど他の食材の串刺し機の製作依頼も引き受け、気付けば他社は廃業して、コジマ技研工業が業界シェア9割を占めていました。
マネする会社や、社員を引き抜いて串刺し機を作る会社も現れましたが、それらの会社にも勝ち続けています。
そして、息子の小嶋道弘さんが海外販売に力を入れ、現在では30ヶ国以上で大活躍中です。
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