尼崎市がダミー自転車「アラーミー作戦」で盗難激減!費用対効果は?
2019年11月、兵庫県尼崎市が、自転車盗難を防止する対策をし、大きな効果を得ていることが話題になっています。
その方法や費用対効果について迫りました。
自転車盗難の被害件数
みなさんは自転車盗難の被害に遭ったことがありますか?
私は過去に2回あり、どちらも急いでいて鍵をかけ忘れて盗まれ、1回目は「放置してある」と住民の方から電話が掛かってきて見つかり、2回目は盗難被害に遭った自転車置き場で数日間探し回って見つけました。
戻ってきても、自分の自転車じゃないみたいな感じがして嫌なものです。
その内、1回目は、自転車が高額だったこともあり、自転車盗難保険に入っていたため、警察署に被害届を提出しに行って面倒だったことを覚えています。
ただ、私のような自転車盗難被害は、決して珍しいことではありません。
他国に比べ平和で安全と言われている日本ですが、2018年でも自転車盗難発生件数は35万件以上であり、日本で一番多い犯罪なのです。
自転車盗難は、窃盗罪として、「10年以下の懲役または50万円以下の罰金」と重い罰則が適用されますが、そのことを理解せずに罪を犯している者がたくさんいることを物語っています。
兵庫県尼崎市の「アラーミー作戦」とは?
自転車盗難で困っていた兵庫県尼崎市が導入したのが、警報機付きロックの付いたダミー自転車を紛れ込ませる「アラーミー作戦」です。
赤や黄色で目立つママチャリに、警報機付きロックと「自転車を盗もうとするとアラームが鳴ります!」と書かれた警告文を付け、目立つ場所に駐車します。
さらに、駐車してある自転車の中にも、警報機付きで警告文なしの自転車を紛れ込ませてあるのです。
警報機は南京錠タイプの鍵型で、後輪のフレームなどに取り付けてあります。
自転車を少し振っただけで反応するようになっており、最初の警告は「ピ・ピ・ピ」と3回音が鳴り、続けて振動が加わると、2回目の警告は大音量のアラームが鳴るため、絶対に盗まれることはありません。
もし、自分の自転車を出し入れする際に、隣の警報機付き自転車にぶつかると最悪でしょう。
「アラーミー作戦」の費用対効果
兵庫県尼崎市の自転車盗難件数は、2010年に3022件でしたが、2019年は11月末時点で1524件にまで激減しました。
全て、「アラーミー作戦」の効果です。
しかも、警報機付きロックが二千数百円で、自転車が1万円以下と、費用も安く済んでおり、費用対効果は抜群です。
今後も、多くの自転車盗難被害を予防するでしょう。
ただし、唯一の欠点は、警報機付きロックは目立つため、簡単にダミー自転車か否かを判断できることです。
簡単に見分けられれば、ダミー自転車に誰も手を出さず、放置自転車と変わりありません。
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